内視鏡センター

診療部門

内視鏡センターでは最新の機器を取り入れ、患者さんが安心して検査を受けられるよう、また迅速で正確な診断・治療をおこなうように心掛けております。
早期の消化管癌に対する内視鏡治療は近年ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が中心となっており、当科でも食道・胃・大腸いずれの部位に対してもESDを積極的におこなっています。現在では近隣病院からも多くのご紹介を頂き、年間80例を超える件数となっています。
また、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、総胆管結石治療をはじめ、食道静脈瘤加療や内視鏡的止血術も緊急例を含め多数おこない、安定した治療成績を治めています。各診療科(内科・外科・胃腸科・総合診療科など)と密に連携し、内視鏡検査や治療、また気管支鏡検査(ブロンコ)もおこなっています。 今後も多くの患者さんに安定した医療を提供してまいります。


特徴・特色
  1. 体に優しく負担の少ない胃カメラを受けていただくために
    当センターでは、胃カメラ時の前投注射薬の代わりに、内視鏡よりペパーミントオイル(現在はミンクリア)を注入し、胃や腸の動きを抑える方法を取り入れています。検査中もペパーミントの香りに包まれ、患者さんに好評をいただいております。
     
  2. ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の積極的な実施
    当院では、サイズを問わず粘膜にとどまる早期胃ガンを内視鏡でより安全に切除する内視鏡治療(ESD)を2006年より導入しています。消化癌に対する内視鏡治療は近年ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が中心となっており、当科でも食道・胃・大腸いずれの部位に対しても積極的にESDをおこなっています。
     
  3. 診断・治療を支える最新の内視鏡システム
    当院では、オリンパス社製最上位機種である内視鏡システムのEVIS X1を導入しています。このシステムではNBI(狭帯域光観察)という、早期がんなどの発見に有用な画像強調技術も搭載。拡大観察機能とあわせて病変粘膜表面の毛細血管や微細構造を詳細に観察できるため、診断能力の向上に寄与しています。また、最新のビデオスコープ(上部消化管汎用ビデオスコープ GIF-EZI1500、GIF-XZ1200、GIF-XZ1200N(経鼻用))も利用し、より精度の高い検査と精度の高い検査や診断、治療が可能となっております。

  4. EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)
    超音波内視鏡とは内視鏡に超音波のプロープが付いている内視鏡です。
    胃や十二指腸等の消化管から超音波内視鏡で腹部腫瘤を観察し針を刺して組織を採取する方法です。
    腫瘤性病変の診断は超音波やCT、MRIなどでは困難な場合がありそのような場合に組織を採取することができればより正確に診断することが可能になります。

 

オリンパス社製内視鏡システムEVIS X1
上部消化管汎用ビデオスコープGIF-EZI1500
内視鏡検査室


実績(内視鏡件数)

(単位:件)

年度 胃カメラ 内視鏡
止血術
胃瘻
造設
早期悪性腫瘍
粘膜下層剥離術
(ESD)
内視鏡的逆行性
膵胆管造影
(ERCP)
大腸
ファイバー
食道静脈瘤
硬化療法
(EIS/EVL)
気管支鏡
令和2年度 3,392 32 45 76 189 1,294 7 5
令和3年度 3,414 61 43 68 180 1,093 3 21
令和4年度 3,579 54 48 59 177 1,069 3 21
令和5年度 3,100 50 52 53 131 927 3 28
令和6年度 3,456 54 43 84 165 1,029 4 28


診療スタッフ
医師名 役職 卒年  
高内 善
たかうち たくみ
内科部長
内視鏡センター長
昭和60年卒  
堀川 知紀
ほりかわ ともき
医長
内視鏡副センター長
平成24年卒 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会H.pylori感染症認定医
医学博士
藤澤 瑞穂
ふじさわ みずほ
医師 平成29年卒 日本内科学会内科専門医
北野 隆之
きたの たかゆき
医師 令和元年卒 神経消化器病(機能性消化管疾患)認定医
日本ヘリコバクター学会H.pylori感染症認定医


消化器医師を目指す若手の先生方へ(若手医師インタビュー)

当院のとりくみ「八鹿病院の内視鏡治療」
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当院のとりくみ「傷の少ない低侵襲な治療を目指す」
当院ではおなかを切らずに内視鏡治療(ESD)で早期胃がんを切除しています

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