



1990年代まで、八鹿病院は黒字経営の病院として住民の皆さまに知られていました。ところが昨年度、外部からの財務援助が必要になったと報じられたことで、「どうした?」「いつから?」と思われる皆さまも多いのではないでしょうか?
医療制度改革以降の多くの公立病院の例に漏れず、八鹿病院も約20年前から基本的に赤字体質の病院となっていました。下のグラフに医業収支(病院が医療によって得る収益から支出を引いた額)の推移を示しています。2006年度以降は赤字になっており、改善の取り組みも追いつかず赤字額は増減ありながら10億円を超える年度が少なくありません。それでも、外部からの特別な資金援助なしで来られたのは、当組合が相応の貯蓄をもち、それを取り崩すことで賄ってきたからに他なりません。
医療制度改革では、高齢者自己負担の増加や診療報酬のマイナス改定などが順次進められましたが、それらに加え、この数年は物価や光熱水費の高騰、人事院勧告による公務員給与の引上げ、医師や看護師をはじめとする医療人材の不足など、全国の公立病院経営を取り巻く環境は大きく悪化しており、当院の経営もさらに逼迫する現状となっています。
昨年度(2025年度)決算では、これまで蓄えてきた資金が約9億円減少するなど、大きく資金が減少しています。今年6月に診療報酬改定が行われたものの、増加する費用を十分に補うことは難しく、今後も厳しい経営環境が続くことが見込まれます。
以上を受け、将来にわたり必要な地域医療・介護 サービスを守るため、有識者・学識者などの外部委員により経営改善と組合全体のあり方について検討を進める「あり方検討委員会(計6回予定)」を設置し、持続可能な病院組合運営について意見を求めることとしました。
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| 公立八鹿病院組合第1回あり方検討委員会のようす |
本年9月に第1回会議が開催され、八鹿病院・ 村岡病院の機能や、但馬地域における医療・介護 機関との連携、役割分担などについて検討が始まりました。
さまざまな立場からの意見や助言をもとに検討を深め、これからの八鹿病院組合のあり方に関する方針に提言をいただきます。
| 目標 | 【短期目標】 経常収支を10億円改善し、3年後には均衡化させる。 【中長期目標】 2040年を見据え、将来にわたって地域に必要な医療・介護を支えられる基盤をつくる。 |
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| スケジュール | 本年9月から来年6月まで検討を行い、委員会としての答申を取りまとめます。 |