回復期リハビリテーション病棟

入院病棟


当病棟は、平成13年8月に病床数50床の回復期リハビリテーション病棟として兵庫県で初めて開設しました。

回復期リハビリテーション病棟では、主に脳の血管の病気(脳梗塞・脳出血など)や骨折などで手術等急性期治療のあと、病状が安定した時期(回復期)に集中的にリハビリをおこなっています。

残された機能を最大限に活かし、1日5回の離床を促し、メリハリのある生活を目指します。入院中、早期から集中的なリハビリをおこなうことで、寝たきり予防や安心して家庭復帰・社会復帰できることを目指しています。



回復期リハビリテーション病棟の特徴

病棟内での生活、例えば朝顔を洗う・着替える・食事をする・歩くなど、この生活する動作全てが社会復帰・自宅での自立した生活への練習となります。当病棟では歩行量の目安となる万歩計を必要な患者さんに使用しています。歩行量を確認しながら、目標に向けてリハビリをおこなっています。



筋力や関節の能力を改善!「日常生活を取り戻すリハビリ」
  • 自立した生活に欠かせない、座る・立つ・歩く・階段昇降の訓練を積極的におこないます。
     
  • 脳卒中による機能回復を促進する「川平法」の実施や、上肢ロボットを活用しています。
     
  • 筋肉量を早期に増加させリハビリ効果を最大限に発揮できるよう、栄養管理や口腔管理をおこないます。筋肉量の測定、高たんぱくな栄養補助食品などを使用します。

階段昇降訓練

歩行練習

川平法

上肢ロボットを使用したリハビリ
リハビリ栄養
日常生活援助


自宅に近い環境で「退院後の生活に合わせたリハビリ」

畳生活を想定した家事訓練

  • 病棟内には自宅での生活がイメージできる環境を整えています。(畳・調理スペース・洗面所・家庭用浴室・洗濯室・畑など)が整っています。
     
  • 身体状態や家での生活状況など、患者さんに合わせた家事動作や外出のリハビリをします。

入浴の訓練

洗面・身支度の訓練

脳卒中ドライバースクリーニング検査

屋外の歩行訓練



「話す・食べる能力を取り戻すリハビリ」
  • 失語症、構音障害などの言語障害に対して、コミュニケーションが円滑におこなえるように練習します。
  • 嚥下(飲み込み)障害のある方に対して、「口から食べること」を目標に段階的に練習します。

絵が描かれたカードを使い言葉を出す練習

嚥下(飲み込み)の練習



退院後を見据えた計画・サポート体制

安心して自宅生活へ戻っていただくため、多職種が関わりサポートしています



 
入院中
  • リハビリ・看護計画書作成
    病状に応じて最適なリハビリを計画・立案し、毎月見直しします。
     ⇓
  • ご家族への説明
    リハビリの途中経過や今後について一緒に話し合います。動画も使いながら詳しく説明します。
     ⇓
  • ご自宅訪問
    環境にあったリハビリの実施や住宅改修の提案をします。
     ⇓
  • 介護指導
    必要に応じてご家族への介護指導をおこないます。
退院後
  • 退院後のサポート
    かかりつけ医やケアマネジャー、訪問サービス等と連携し、退院後の生活を支えます。

脳神経外科医師との回診

地域カンファレンス

健康管理

退院支援(介護指導)


  • 医師・歯科医師・看護師・認知症看護認定看護師・介護士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカー・栄養士・薬剤師・歯科衛生士からなるチームで患者さんをサポートします。
     
  • 整形外科・脳神経外科・脳神経内科の専門医による評価や実施計画をおこないます。
     
  • 豊岡病院との連携を強化しています。(転院の受け入れや豊岡病院医師による回診など)


入院について

◆入院について
入院する際には病棟パンフレットをご参照下さい。
  →『ようこそ回復期リハビリ病棟へ』

◆入院の対象となる方
回復期リハビリテーション病棟への入院には、決められた病名とその病名によって入院期間が定められています。
(設定したリハビリの目標に到達するなど、入院期間は患者さんの状態によって異なります)
回復期リハビリテーション病棟協会の報告では下図の如く徐々に減少し、脳血管系の平均在棟日数は2025年度で67.2日となっています。

疾 患
入院期間
(1)
脳血管疾患、脊随損傷等
150日以内
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、頭部脊髄損傷・頭部外傷を含む多発外傷
180日以内
(2)
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の骨折もしくは手術後
90日以内
(3)
外科手術または肺炎等の治療時の安静による廃用症候群(手術後または発症または発症後)
90日以内
(4)
大腿骨、骨盤、脊髄、股関節、膝関節の神経、筋、靱帯損傷後
60日以内
(5)
股関節または膝関節の置換術後 90日以内

※上記(1)~(4)のいずれかに該当し、主として家庭復帰を目的とする方が対象となります。

回復期リハビリテーション病棟における平均在棟日数の推移
回復期リハビリテーション病棟協会 回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書 令和元年(2019)版 2022 より引用


◆入院費について
→入院費用についてを見る





<お問い合わせ>

公立八鹿病院 地域医療連携室
電話:079-662-5555(内線1360)  FAX:079-662-3143(地域医療連携室直通)
【受付時間】平日 午前8時30分~午後5時



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